こ な げ ー R e t u r n s .

CSゲームの感想やトロフィー録など

void* tRrLM2

トリコちゃん、思い残しはありませんか?

発売日 2022年6月30日
プラットフォーム

PlayStation4/NintendoSwitch/

ジャンル

お世話ダンジョンRPG

HP

void* tRrLM2(); | 日本一ソフトウェア

 

人類が汚染菌類によって滅びてから数百年後の世界。

とある廃墟でロボットは一人の少女・トリコと出会う。
ロボットは後に出会ったファクトリーAIと協力し、
生存環境「テラリウム」を作りあげトリコをお世話していく。

様々な困難がロボット達に降りかかるも
それらをすべて乗り越えたロボット達は
再びトリコをお世話する日々に戻ろうとしていた。

そんな矢先、トリコの身体が少しづつ朽ちていく症状が現れる。
これまでの病気とは違い、はっきりとした原因がわからない。
なぜ、トリコの身体が朽ちていくのか。
その謎の答えを求めて、ロボット達はトリコや人類の過去を調査し始める。

すべてはトリコを生き延びさせるために――

 

2020年に発売された” void tRrM();// "からストーリーと世界観を引き継いだ続編。

 

前作のTrue endから派生したストーリーとトリコちゃんの過去についてを掘り下げた内容となっており、前作のプレイが前提の作りになっています。(一応本作からのプレイでもフォローあり)

 

konagame.hatenablog.com

 

本稿も前作のネタバレや比較を含むので、まずは前作のプレイをよろしくお願いします。

トリコちゃんかわいいよかわいいよかわいいよ…!!!!!!!

 

 

  • トリコを人類の繁栄のために培養装置に収容する
  • 世界の存続を差し置いてでもトリコのお世話を継続する

…前作エンディングのとんでもなく苦しい選択の、その後を描いたストーリー。

 

お世話継続を選んだロボットは新たな地でファクトリーAIと共に拠点を築くものの、汚染状況や世界の状態は悪化を続け、トリコにも新たな危機が迫っていた。

トリコの問題を根本から解決するために人類の記憶データが残る【VR空間】を訪れることでトリコの過去を辿っていく────というのが今作の大まかな目的。

 

 

「トリコのお世話」に加え、新要素「VR空間の人間からのお願い」を聞くことで物語が進行。

 

終末世界の人間たちが抱く願いや苦しみ──。

低解像度ドット絵だったら何やってもいいって訳じゃねーぞ!と叫びたくなるほどこれがなかなかにグロい。容赦ない。

 

これ一応誉め言葉です。本当に酷い。

 

"幼女に厳しい"ですっかりお馴染みな日本一ちゃんですが、幼女にはきっちり厳しいし幼女以外にもばっちり厳しいです。平等なやさしいせかい…。

 

トリコちゃんの過去も想像以上に壮絶でほんと…ドット絵でよかったしドット絵だからって何やってもry

 

 

「お願い」やトリコの食材調達などで訪れるのは前作と同様、ランダム生成によって形成されるローグライク調ダンジョン

 

こちらは前作から見た目上での変更点はほとんどないけれど、新たに次のダンジョンをルート分岐により選択できるように。

 

ダンジョン進行中の大きな変更点としては武器に熟練度が追加され、アクティブスキルが武器の熟練度に沿って付属・解放されていく点。

こちらは熟練度をあげる度にどの武器もぶっ壊れ性能に進化していくので面白い反面、ロボカスタムの幅が狭くなってしまった感。

 

スキルも新しく追加された云々よりも、強力なスキルが軒並み削除されてしまっていたことが少し残念だったり。前作は回避とCRIひたすら強化してジャックザリッパーで無双するのが楽しかったんだけどなぁ…。

 

全体的な難易度も、バランスを含めて前作よりやや難易度が上がった印象。追い詰められてアイテムで切り抜けたり、ウェポンスキルで一掃したり戦略性はあがっていてそこは面白かったですけどね。

 

後半はずっと素潜りしてました。

 

 

トリコちゃんのお世話育成ゲームとしては良進化。

 

新たな家具がもりもりと追加され、アイテムに合わせてトリコちゃんの仕草や表情、コミュニケーションの幅も拡大。

 

void tRrLM++からの引継ぎ要素、「お着換え」アイテムも多数追加されていて、こころゆくまでトリコちゃんのお世話が楽しめます。

あ~~~~~ほんと、かわいい~~~~~!!!!

 

テラリウムの形状も今作から長方形サイズ(しかも3基!!)に変更されたので改装もしやすく、トリコちゃんも動きやすく、見守りやすく!

 

ただ、新たなレシピを求めて黙々と無限ダンジョンに籠り続けたけれどドロップ率辛くなってませんか気のせいですか…?

今作から追加された「challenge」項目をクリアすることで獲得できる♦を使ったアイテム引き換え要素も加わったものの、♦も辛くてなかなかアイテム揃わなかったんだよね…。そもそも不思議な部屋にカカシが出ない…これが…ランダム…

 

 

新要素の樹木栽培要素も楽しかったです。水やりを興味津々で見つめるトリコちゃん見たさに無駄に栽培してしまう罠。

ストーリー進行や樹木成長のフラグが「ダンジョンを5階層進む」なのはちょっと面倒だったかな。5階で自爆し舞い戻る無限ループ。

 

 

トリコちゃんは本当にかわいかったです。あぁ…!トリコちゃん…!

 

 

今作のストーリーについては多くは触れないでおきますが、前作以上に心をえぐられました…。厳しい…厳しすぎるよぉ…。

 

先にfalse end(所謂バッドエンド)を選んで、最後に改めてtrue endを選択してみたのだけれど、「あぁ…こっちがtrueなんだ…」とかなりヘコまされたということだけは備忘録的に書き記しておきます。

 

トリコちゃんの思い残しというか、プレイヤーの思い残しという…ね…。もう…ね…。

 

 

あとは今作は前作以上にGの名のつく黒光りの虫さんが大活躍しているのでその点やや注意が必要です。

現在はアップデートにより「表現緩和」が選択できるようになっているものの、緩和前の初見時はヒャァォォァア⁉と霜降り明星粗品ばりの声でました。黒光りの虫への情熱がすごい。

 

 

クリア&トロコンまでの所要時間は65時間ほど。

 

途中、5日分のデータ破損してしまうという心が折れる出来事はあったものの、PS版では大きなバグ等はありませんでした。(興奮剤散布装置つかって異空間に飛ばされる現象は頻発したけれど…)

 

トロフィー的に面倒なのは「🏆void WeponMaster(all)すべてのウェポン熟練度が10になった」くらいかなと。正直これだけで20時間以上かかりました。睡魔との戦い。

 

 

前作の感覚で遊んでいたら意外と変更点も多くてやや戸惑った瞬間はあったけれど、トリコちゃんは可愛いしストーリーは苦しいしトリコちゃんは可愛いので!とても面白かったです。

前作をプレイ済みの人には是非プレイしてほしい。そして共に苦しんでくれ…(道連れ)

 

 

これでボイテラシリーズは完結かな…。正直続くとも思っていなかったのでとても嬉しかったけれど……寂しいなぁ…。

まったく別の世界線…この際別のゲームでも構わないので笑顔で戯れるトリコちゃんとロボットとファクトリーAIが見られる何かをよろしくお願いします日本一ちゃん!

 

 

トリコちゃんかわいいよ…!かわいいよ…!