理想(おまえ)に現実(じごく)を見せてやる━━
発売日 | 2021年6月24日 |
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プラットフォーム | PlayStation4/NintendoSwitch |
ジャンル | 学園ジュブナイルRPG |
HP | https://www.cs.furyu.jp/caligula2/ |
見てはいけないほど見たくなる、してはいけないものほどしたくなる-カリギュラ効果-をタイトルの由来とし、
現代病理と偶像殺しを2大テーマにした学園ジュブナイルRPG「Caligula-カリギュラ-」シリーズの第二弾。
無印版はvitaにて2016年発売。2018年には新要素が追加されたPS4移植作Caligula Overdoseが発売。
今作はその前作から凡そ5年後の世界を描いた続編作品。
謎のバーチャドール・リグレット。彼女が創った仮想世界リドゥは人々を後悔から解き放たち、密かに抱える想いを実現してくれる理想の世界。
ある者は自由を得るため。ある者は可能性を求めるため。またある者は後悔を忘れるために。
悩みや後悔の大小は人それぞれ。
現実での立場や境遇、年齢、性別をも忘れ、自らが望む "理想" の自分としての日々を送ることができる━━━前作で破壊されたメビウスと同じ特性を持ち、同じ危険を含んだリドゥという幻想の世界。
メビウスの "失敗" を知るもう1人のバーチャドール・キィは、あるきっかけで現実の存在を知ってしまったメンバーを集め、現実に帰るべく「帰宅部」を結成。主人公である部長と共にリドゥの破壊を試みる。
後悔を乗り越え現実へと帰ることを選んだ帰宅部と、リドゥ存続の為にリグレットを支える楽士たち。
世界の創造主を相手に、もっとも困難な帰宅が始まる。
ま~~~~しんどい。
相も変わらずしんどい。とってもしんどい。
人の数だけ人生はあるし、人生の数だけ後悔も付きまとう。
かくいう私もそりゃもう人生後悔だらけ。
それでも色んなことを諦めて、どうにか取り繕って懸命かつ適当に、年相応の大人でいようと努力は続けて人生歩んでいる最中。
こんな胸元えぐるような豪速球ストレート叩き込まれたら感情揺さぶられるしかないってもんでしょうよ。
転生願望なんてもう真剣には口に出来ないけど、出来るもんならやってみたい。人生悔い改めて違う人生歩みたい。
仲間たる帰宅部の面々はとびきりしんどいし、敵対する楽士ももちろんしんどい。バーチャドールもしんどい。モブもしんどい。私もしんどい。
徐々に明かされていく帰宅部の面々の秘めらた過去。前作との繋がりもがっつり。耐えきれずキャラ萌えにどっぷり。
仕事中も寝るときもマジでずっと帰宅部のこと考えてたよね。
全体的に前作と比べるとダイレクトなしんどさよりも唸るようなしんどさが多かったのもまたしんどいの極み。
空想を可視化して自在にコンボを繋げることが出来る独特のバトルシステムや、各楽士をイメージして作曲された中毒感抜群のボーカル曲の数々等、カリギュラのカリギュラたる要素も健在。
お洒落でかっこいいに全振りされたゲームデザインとても好き。
……ついでにダンジョン移動の煩わしさや、美麗イラストと3Dモデリングの悲しいまでの高低差も健在。
これもまたカリギュラよ…!
特に3Dキャラの眼球がブルブル震えるのめちゃ怖くて正直かなり嫌でした。瞳孔ガンギマリ。喋ると顎だけ動くのツラい。紙芝居でいいから立ち絵イラストで喋ってほしいし何ならずっとイラストの方見てた罠。
とはいえ後半慣れてくると帰宅部への愛情も手伝って全然見慣れるしむしろ可愛く思えてくるんだけどね…。
移動中のキャラ会話がこまめに発生するのはとても良かった。
トロコンするには2周目プレイが必須。効率プレイ目指すなら1周+半分かな。
難易度ノーマル、会話スキップ2周ともほぼなしでトータルで40時間弱。
ポケットティッシュという名の一部収集系が作業ではあったけれど、過去作に比べるとトロフィー取得難易度はかーなーり緩和。2周目追加要素のチャレンジミッションも塔に突入するだけでokというゆとり仕様。
ほぼ全ての要素持ち越したままサクッと強くてニューゲームできるのも嬉しい。
帰宅部面々のリアクション差分みたさに一周目と二週目で主人公の性別を変えて遊ぶの必至。
最近キャラゲー色の強いJRPGから遠ざかっていた私の中の薄れかけていたキャラ萌えの部分が溢れ出てきて、正直キャラへの愛着モチベーションだけでめちゃくちゃ楽しんでました。
萌え収まらないんでここから先は緩いネタバレを含んだキャラ別感想です。オタク特有の早口注意。萌え萌えキュン。
※⚠️微ネタバレ(そこまで核心的なものはない?はず)
能登吟 久しぶりに出会ってしまった生涯推したい好きキャラクター。好き。すごく好き。ただでさえ相棒ポジ好きな自分にとって彼の存在はとんでもない沼でした。心底やられた。名実共に今作のナンバーワンヒロイン。多趣味で男の子らしい部分と、卑怯な嘘を徹底的に嫌悪する部分。器用さと不器用さと儚さと尊さが同居する唯一無二の存在。全人類の中に含んでくれてありがとう。
編木ささら 天然系不思議ちゃんキャラかと思いきや、全てを包みこむ圧倒的女神。ストーリー進行中の重い空気感を何度彼女の存在で救われたことか。女神。人類の母。言葉のひとつひとつがかわいいし、彼女の人生観には素直に憧れてしまう。シンプルにめちゃくちゃ好き。
宮迫切子 めちゃかわいくてかっこよくて戦力としても最高に頼りになって大好きなんだけど、その顔面偏差値の高さが3D化に耐えられず一番顔面高低差の被害を被ってたのが勿体なさすぎてツラい。照れ顔かわいい。彼女がリアル現世に実在してくれるのが一番の望み。絶対に推す。
釣巻鐘太 ツーブロックという最強のイケメンポテンシャルを持ちながらメンタル最弱という萌え要員。もっとその方面での活躍の場があれば最高だったな。最後まで絶えず風紀委員キャラをまっとうするの少し謎だったけどとってもかわいかったので良し。
風祭小鳩 ナンパな陽キャキャラ極まっててとても好き。終始問題児的立ち振る舞いなのに「それでもいい人」な部分も感じさせてくるの強すぎた。女主人公選んだことを喜びに変えてくれる存在。強い。バトルスキルが語彙力乏しいのもとても好き。そして強い。後悔の内容が個人的には一番心情的に想像と共感抱きやすかった。このゲームの主人公は彼です。
天吹茉莉絵 しんどいオブザしんどい。前作既プレイ勢にはしんどすぎる…。あの選択肢はズルすぎてしんどすぎてトロコンのためとはいえ選ぶの苦しかった、、けど、あれはあれでありなのかも…ズルい。「帰宅部の一員に茉莉絵ちゃんが居る」ただその事実だけで泣けてくるし実際泣いた。真面目でやさしいみんなの茉莉絵ちゃん。ズルいって。大好き。
月島劉都 帰宅部面々の過去や後悔を推測しながら遊ぶ中で、劉都の現実の姿が一番不明で色々と想像過ぎらさせられてたんだけど、…その想像をいい意味で裏切られてコンチクショーの気持ち。生粋のショタ好き(性癖暴露)の私を欺くとは。帰宅部の頭脳として劉都が率いてる感じも今回の帰宅部の総合的萌え力高めてくれた良ポイント。美少年は好きですか?私は好きです。
駒村二胡 元気が取り柄の元気印~なのに影の部分が抑えきれずに垣間見えすぎちゃう感じがとても好感持てる。けどちょっと怖い。かわいいからこそ怖い。境遇については想像の域を超えないながらも理解出来るけど、実際しんどいだろうな…。でもやっぱり怖い。かわいいからこそ怖い。WIRE連続送信相手としては色んな意味で一番面白かった。ニッコニコニ-☆
結末は色々予想外なアレだったけどリグレットに大感謝。
さぁ、後悔なき選択を。