2018年11月9日に配信されたアドベンチャーゲーム。
11-11 Memories Retold
舞台は第一次世界大戦直下の欧州。
カナダ出身のカメラマン"ハリー"と、ドイツ出身の技師"クルト"。
対立する国同士である彼らに芽生える友情と
それぞれの視点で語られる戦争の非情さ、苦しさ、怒りと憎しみ。
「戦争」という重く悲しい物語が、
全編色鮮やかで独特な油絵調のグラフィックで表現されており
儚げな雰囲気を際立たせる。
プレイキャラクターを切り替えながらギミックを解き明かしていく協力アクション的要素や、
選択した内容によって細かく分岐していくマルチエンディングシナリオも完備。
BGMも素晴らしく、映像作品として完成された一本でした。
ただ「戦争」を扱ったゲームとしては存外ソフトな内容で、
登場人物についても描写が控え目な上、物語も点々と紡がれていくので
感情移入がし難いのは少し残念だったかなぁ…。
「戦争」をただの娯楽的な興奮や感動に結び付けるための手段として扱っていないという点ではとても優秀で、
恐らく意図してエンディングや作品全体の、「物語」としてのモヤっとする箇所を作っている……と思う……ので
それを望んでしまうのはゲーマーの愚かなエゴでしかないんでしょうけどね。
フィクション的ファンタジーな表現もかなり多く含まれていたので、分かりやすいフィクション的なストーリー性を欲しちゃうよ。多少はね?
猫と鳩はかわいい。
プレイ時間は10時間強。
完全オートセーブ対応なので
逐一収集物の進行度確認していかないと時間かなり取られるかも。
目に見えない収集物系(写真やミニゲーム)は初見じゃ厳しいものはある。
グラフィックは世界観作りには大変に効果的ではあるけれど操作する上で多少の見難さあったかもなぁ。
戦争ダメ、絶対。
おかげでトロフィーレベルLv36到達したので
引き続きゆるやかに積みゲ浄化に努めようと思います。
敬礼。