こ な げ ー R e t u r n s .

CSゲームの感想やトロフィー録など

Atomic Heart

夢と希望が完璧に実現された理想郷へようこそ!

発売日 2023年4月13日
プラットフォーム

PlayStation 5 / PlayStation 4 / Steam

Xbox Series X|S / Xbox One / Windows

ジャンル

アクションRPG

HP

Atomic Heart Asia | Home

 

物語の舞台は科学的超進化を遂げた1955年の架空のソビエト連邦。

第二次世界大戦の最中、ロボット工学と先端技術の開発により絶対的な"希望"と"理想郷"を保持したこの国で突如として巻き起こるロボットたちの暴走──。

 

主人公であるエージェント「P-3」はコンバットグローブ「チャー・ルズ」と共に様々な戦術を持って殺戮兵器と化したロボットたちを相手に戦い抜き、"理想郷"の夢の背後に隠れた事実へ対峙するFPS視点のアクションRPG。


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とにかく世界観が圧倒的。

 

1950年代と近未来が融合された"ソビエト共和国"という、現実味と超フィクションを強力に浴びせられるこの異次元感。

絶対的支配者の存在と社会に浸透した無数のロボット達と共にプロパガンダとして掲げられたユートピア。

 

無機質な気味の悪さを持ったロボット達の設定や容赦ない非人道的な殺戮マッスィーンっぷりもたまらなく心躍る。

強すぎる世界観がこのゲームの最大の魅力といっても過言ではない。

 

スポットやシーン毎に割り当てられている複数のBGMも、アップテンポの曲だったりおそロシアな民謡だったり優雅なクラシックだったり…カッコよさと異様さのバランス厭らしいほどに抜群で圧倒的。

調度品や細かなディテールも舞台設定の魅力を際立たせていて探索欲がひたすら掻き立てられるんですよね。

 

 

キャラクターのぶっ飛んだ個性も圧倒的。

 

終始ぶち切れ口調な主人公P-3はもちろん、ロボットを暴走させた科学者やグレネード投げつけてくる精神科医、ロケットランチャーおばあちゃんにドMな変態冷蔵庫ロボットetc・・・個性的という枠にも収まらないほど強すぎるぶっ飛びっぷり。

 

PS版発売と同時に実装された日本語吹き替え声優陣もかなり豪華で、特にP-3岩崎洋介氏の悪態っぷりやシュトックハウゼン杉田智和の小物感、全開闇属性なペトロフ梶裕貴や絶対的BIGBOSSサチノフ大塚明夫は大変美味しく頂戴しました。

 

 

肝心の物語については世界観とキャラクターの圧が凄すぎて「あ、もうそんなことなるんだ…」と終始置いてけぼりを喰らってしまっていたり。

理解は出来てるんだけどよく分からないというかなんというか。正味物語単体だけは何とも評価し難い、というのが正直なところ。DLCで完成ってことですかね…?

 

ただしそんな些末な部分は深く考える間もないくらいスピード感に身を任せて没入することが出来てしまうんですよね。THEジェットコースター・アクション。

 

 

アクションはかなり難しい。

 

はい、私にはかなり難しかったです。というか怖い。急に襲い掛かってくるロボット怖い。トラウマレベル。

群を成しで次々と襲い掛かってくるロボット達は殺意バリバリだし、どんどん警戒レベルも上がって恐怖の無限連鎖。

 

武器はクラフトにより生成・強化していくことが出来るのだけれど、素材集めするには大量のロボットを撃破しスクラップする必要があるため避けては通れない恐怖。

弾薬もゴリゴリ消費するため細かくクラフトする必要があるし、恐怖に駆られて無駄打ちを続けるとあっという間に弾切れで取り囲まれてしまう恐怖。

敵も硬いんだよ…嗚呼ロボット…。ロボット以外の敵もいるけど気味悪いんだよ…。

 

スキルアクションや武器切り替えで戦略の幅もかなり拡がる作りにはなっているものの、その全てを活用するには私の技術不足により出来ず仕舞い。

 

難易度は序盤ノーマルからの心折れて中盤イージー切り替えにてプレイ。

それでも歯ごたえと緊張感凄かったので満足度の高い疲労感を得ることは出来ました…ほんと疲れた…。

 

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そして双子の素晴らしさ…これに尽きる。

 

世界観とキャラクターさんざん持ち上げた上で敢えて別枠設けるけれど、双子ロボットのレフト・ライトの存在は優勝すぎた。

同志サチノフの専属アシスタントでありボディーガードで劇場型ロボットバレリーナをベースに構築された外骨格。

メタリックボディーで感じる柔らかさ、そして素晴らしきエロさ。

 

もう双子目当てで遊んで欲しいすらある。造形も仕草も強すぎんよ…。

フィギュア発売されたら爆売れ必至ですね分かります。

 

物語の上でも重要なキャラクターではあるので設定含めてとても良かったです。もう少し活躍の場と深堀説明して欲しかった気持ちもある。とても良かった(復唱)。


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クリアまでの所要時間は20時間ほど。

エンディングは2種類用意されているもののデータロードなどからどちらも突入可能。

 

先述通り難易度縛りプレイが必須(アルマゲドン)なため今回は早々にトロフィーは諦めたものの、それ以外はひたすら散策すれば獲得出来そうなので構成的にはシンプルで分かりやすい部類。

ゲーム全体を通して謎解き系ギミックがかなり用意されているけれど、ほぼ類似の使い回しが多い印象かな。

 

掃除機感覚で一気にアイテム吸い込んで回収できるのはかなり良かった。

 

超個人的要望としてはのんびり散策したい欲はあるので無敵モードないしステルスモード的なのが欲しかった。世界観説明のtips収集や閲覧機能ももっとあればなー。

 

 

あとはこれも個人的問題だけど、このゲームうちの初期型PlayStation5だと熱暴走による処理落ち&強制終了が頻発してまともに連続プレイすることが出来ないのはめちゃくちゃ辛かった…。

本体清掃した上で映像出力を720pに下げて廃熱部分にサーキュレーターで風循環させることでどうにかクリアまで漕ぎつけたけれど、数えるのも冷や汗が出るくらい強制シャットダウン繰り返して恐怖の上乗せ大量ストックでした。焦げっカスが!

 

 

人をかなり選ぶ気はするけれど、圧倒的強さの世界観とパーフェクト造形な双子を思う存分堪能できる完成度の高い良ゲーでした🤖