それは、日常に潜む怪異
発売日 | 2021年7月29日 |
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プラットフォーム | PlayStation4/NintendoSwitch |
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
HP | https://hayarigami.com/shin_hayarigami3/ |
"都市伝説"にまつわる事件を題材にしたホラーアドベンチャーゲーム「流行り神 警視庁怪異ファイル」の続編シリーズ「真 流行り神」第三作目。
開発・発売は日本一ソフトウェア。
ジリリと暑い日差しで火照った身体をゾワッとヒンヤリ冷やしてくれる怪異譚の数々は夏の時期にぴったり。CERO指定Z。
都市伝説――
それは何十万、何百万もの人々を巻き込みながら、
延々と続く伝言ゲームのようなもの。友達の友達。
知り合いの知り合い。
得体の知れない人間から伝え聞いたという不気味な体験談。それは多くの場合、単なる作り話に過ぎないが……。
第1作目となる「真 流行り神」ではS県警特ラ課の巡査としてトラウマ級の怪事件に巻き込まれ、己の未熟さを痛感し心理学や犯罪学の知識を増やし技術の研鑽を続けてきた主人公:北條紗希(デフォルトネーム)は、
突然の移動命令を受け、2作目「真 流行り神2」ではG県警捜査一課の刑事として、現在の相棒:愛染刹那と出会い共に怪事件へと挑んできた。
そして3作目となる今作「真 流行り神3」では、怪異に特化した事件を扱う部署、G県警特殊お客様窓口:通称"とくそう"の一員として
都市伝説が絡んだ怪事件をオカルトと科学、いずれかのアプローチから解決の糸口を探っていく。
「2」同様にオムニバス形式で全5編+α。
「真」シリーズ3作目であり、「流行り神」シリーズの正統続編。
愛染刹那が良すぎる。
しんはやシリーズ個人的一番の推しポイントは都市伝説よりもなによりもぶっちゃけ相棒:愛染刹那(25)の良さ。すみません。前作からずっと言い続けてるけどほんと好きなんだよ…!
- 元暴走族のヘッドでヘビー級御曹司。
- 地元愛に溢れ単純すぎるほどに人情に厚い。
- 元来女性が苦手の硬派一徹。
- プロレス好きで肉弾戦にも強い。
- そして超がつくほどのオカルト都市伝説マニア。
いや詰めすぎ!詰め込みすぎ!狙いすぎ!
ネタバレ抜きで感情呟いたらただの乙女ゲーのプレイ録と化してしまう罪深き漢。
バリキャリ系女刑事の主人公とヤンキー刑事っていうバランスもまた良くてね………。前作より若造感減って色気も増し増し。かっこよくて憎めなくてはちゃめちゃ頼りになる最高の相棒。
1の相棒:風守先輩もかなり好きだったんだけれど、ルート分岐の性質上キャラクター像がブレッブレだったもんなぁ……紙装甲ゴリラ……。
ホラー苦手でもなんでもいいから愛染刹那目当てで遊んでほしいすらある。
前作以上に終始相棒然としていて、ただただ最高でした。続投に心からありがとう。
あまりにも好きが溢れていの一番に掲げる感想ではないなと反省しつつ閑話休題。
今シリーズの特徴といえばやっぱり都市伝説を絡めたストーリー。
実際に語られる都市伝説が、もし実際の事件として発生してしまったら。
行動分岐やセルフクエスチョンを経て、オカルトと科学、どちらを軸に捜査を進めるかによって変化していく結末。
ハナからオカルト専門の部署ということもあってか、やや科学ルートがオカルトに侵食され過ぎてる感はあったけれど、シンプルな怖さよりも心情に訴えるようなエグさや切なさを描いたシーンが多くて好印象。
2よりはトンデモ感は控えめ。
いい意味でもやっと後に残るエンディングも良かったし、過去作を絡めた展開や真シリーズの主軸的展開、そして続編への展開も上手くまとまっていて期待感モリモリ。1を不可欠な正史として浄化してくれたのも助かる…!
個人的には特に一話の隙間女が面白かったです。次点で人間シチュー。
しばらく隙間と寝落ちに恐怖心抱きながら生活する羽目になるんだろなぁ。ゾクゾク。
愛染刹那ばかり爆上げしてしまったけれど、今作から仲間として参入した纐纈・新美コンビも最高。(こちらも2から続投参戦)
訝しがりたくなるまでの両人の相棒っぷりや、キャラクターの深堀も描かれていて思わずニッコリ。これまた狙いすぎ。心ちゃん好っき。
最強すぎる科捜研の魔女も健在で、賑やかになっていく"とくそう"にまだまだ目が離せない。
過去作からの参戦キャラクターやサプライズ出演も嬉しい限り。キレイな風守先輩再登場に感謝。
改良と進化を重ね安定感を得た「真」流行り神。
1で離脱してしまった方へも真正面から販促できる。きっともう大丈夫。安心して怖がれるホラーアドベンチャーゲーム。怖くない。怖いけど、もう怖くない…!
シリーズ追いかけ続けて良かった、と感じられる喜び。次回作が今から待ち遠しいですね。
プレイ時間は未読スキップなしのトロコン込みで30時間ほど。
システム周りもとても快適で、バックログからのシーンジャンプや速度指定有りのオート読み送り機能は特に嬉しい。
G県……というか岐阜への愛も滲み出ていてほっこり。岐阜こそ日本の中心ですからね。
並行プレイ中の風雨来記4と合わせてまんまと岐阜への興味関心が高まる一方。世の中落ち着いたら聖地巡礼に赴くしかないなぁ。