この事件は"探偵"一人では解き明かせない
発売日 | 2021年5月28日 |
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プラットフォーム | Playstation4/NintendoSwitch |
ジャンル | 探偵シュミレーションADV |
HP |
今月から3ヶ月連続4本の新作販売が決定している日本一ソフトウェア君。
そんな新作軍のトップバッターから見事に放たれた先頭打者ホームランを目の当たりに出来て、明朝一人でスタンディングオベーションしながら咽び泣いてました。
推しメーカーから新たな推しゲーが供給された喜び。
熱意を込めて感想書き連ねたいところではあるのだけれど、別ゲー込みで発売から5日分程度寝不足仕様でお送りしているので頭が回らない悲しさ。
ネタバレ回避しつつゆるっとふわっと。
100人以上の死者を出し、国中を混乱に陥れた連続殺人鬼『八ツ裂き公』。
その凶行を止めるため、優秀な探偵のみで構成された組織『探偵同盟』は、
選りすぐりのメンバーによる合同捜査を決断した。
同じ頃、探偵に憧れる平凡な男子高校生『北條和都』は、
謎の男『老師探偵』の導きにより、探偵同盟の本部がある離島へたどり着く。
島で憧れの探偵同盟と出会い、興奮を隠せない和都。
しかし、探偵たちから「お前が八ツ裂き公ではないか?」と疑いをかけられ、言葉を失った。
島には既に『八ツ裂き公』が潜入しており、多くの探偵が殺されてしまったというのだ。
自身の疑いを晴らすため、
和都は探偵同盟のリーダー『理想探偵』と共に、島の捜査へと動き出す。
生き残った探偵は14人。
この中に──『八ツ裂き公』がいる。
ストーリーは 探偵物の定番オブ定番の特殊な環境で起きる連続殺人型ミステリー。
登場人物が次々とフェードアウトしていくデスゲーム物としても楽しめるけれど、あくまでも探偵による探偵のための、探偵としての探偵アドベンチャーで展開していて探偵好きのテンション爆上がり。
発売前から某ダ〇ガン〇ンパと比較されてはいましたが、〇ンパと比べるとややマイルド。けどそれなりにグロいし精神的に結構やられるのでご注意。
主人公『無能探偵』の過去、そして八ツ裂き公事件の真相を主軸とつつも、1つ1つの事件も様々なトリックが登場し推理物ミステリーとしてもしっかり楽しい。
探偵たちが協力して事件解決に努める中で生まれる違和感。どのキャラクターにも上手いこと疑惑の目向けることが可能な瞬間が割り振られているので、プレイヤーも事件を推測しながら物語に没頭できちゃう。
シンプルにシナリオがとても良かった…!キャラクターの深堀あり、ミスリードあり、クライマックスに向けての盛り上がりあり。
若干の粗さと突っ込みどころもあったけど…!良かった…ほんと良かった…!
寝る間を惜しんで読み進められる幸福感って最高ですよね。
私がうだうだ言ったところで体験版遊ぶのが一番手っ取り早いです。(突然の丸投げ)
無料で一章まるごとプレイ出来てそのまま本編へと引き継ぎ可能。体験版クリアしたらもれなく続きが気になること請け合い。
ゲームの性質上ネタバレ抜きじゃ語れないもどかしさ…!百聞は一見にしかず。レッツエンターテイメント。
物語の魅力度を高める登場キャラクターは総勢14名。
14人もいるので推し探偵も選び放題。
どの子も個性的、かつ様々な過去や事情を抱えていて、プレイを進める毎に推しキャラどんどん増幅させられるし最終的には全探偵箱推し不可避。
被害者にも加害者にも、更には黒幕である八ツ裂き公に対してさえも愛情沸いてしまう罠。
ゲーム内だけに留まらず、公式による各キャラクターのオリジナルSSもたっぷりと用意されていて各探偵の深堀りも十分。プレイ前と後でキャラクターに対する感情が変化するの必至。
キャラクターデザインもかわいいしスチルもとっても顔が良い。そしてしっかりフルボイス対応。
ほのぼのとした日常会話シーンも多くてほんとかわいい。推理パートではキャラクターの組み合わせによって限定デモ会話が用意されているのもうれしい。
「━全員推しは揺るがないけれど特に好きなのは無能探偵、渋谷探偵、文学探偵、華族探偵、社畜探偵かな。」と著者は自分の好みを惜しげもなく披露するのであった。
使いたくなる文学探偵構文。みんな可愛くてみんなSUKI。
事件捜査パートは今作オリジナルのシュミレーション形式。
捜査エリアに点在する調査ポイントや推理ポイントなどを、探偵に行動指示を出して捜査をし、残り時間までに事件解決まで導いてゆく。
ちびキャラ化した探偵たちがエリア内を彷徨う姿は視覚的にとても愛らしいけれど、ゲーム性はめちゃくちゃ詰将棋。
特に後半には一撃ゲームオーバーのトラップなどが仕掛けられているので、トライ&エラーで何度も捜査することに。
時間制限の設定が絶妙でシュミレーション好きとしては純粋に楽しめた部分は大きいけれど、折角ならもう少し自由度あってもよかったかも。
トラップ増やしたりターン数増やしたりもっと複雑でもいいのよ。
シナリオを読み進めるさなか、決して勢いは削がずに味変出来る感じは◎。
そして捜査パート後は捜査で得た情報をもとに事件を結論付けていく推理パートへ。
選択肢方式で事件を順を追って解き明かしてくれるので、このパートで初めて事件の真相が理解できたりなんかして臨場感味わえました。
犯人も探偵とあって自白するまでの掛け合いも一筋縄ではいかず…。某自白シーンでは思わず泣いてしまいました。ぴえん。
プレイ時間はボイスほぼスキップなしで17時間ほど。ボリューム感十分。
トロフィーも数は少なめだけれど読み進めるだけで取れるストーリー系、捜査パートによる行動系、収集系のバランスが良く好感触。
システム面についてはアドベンチャーゲームとして最低限の機能はついているけれど、可もなく不可もなくラインかな。オート再生がやや分かりにくい感(※R1)。
個人的にぽんいちゲーで久々に未読スキップ停止が付いてたの嬉しい。タイトル画面から操作マニュアルすぐアクセス出来るのは親切だね。
ほんっっっっと読む手が止まらない程面白かったし、色んなことを回収して落とし込んだ結末もすごく良かった。
八ツ裂き公の真相は刺さる人には刺さり過ぎてしまうやーつ。
ホームランボール片手に全力ダイマbotとしてこれから活動していきたい所存です。
ありがとう感謝の気持ち。
同じ探偵物の「殺人探偵ジャック・ザ・リッパー」、同じ企画・シナリオ担当者による「ボク姫PROJECT」もダイマbot継続中なのでこちらもよろしければぜひ!
無能くんと、理想ちゃんと。レッツ探偵撲滅。
今日はぐっすりと眠れそうです。エンタァァァテイメエエント!