迷える魂を新しい世界へと送り出そう
新年あけましておめでとうございます。
平穏とは呼べない2020年も終わり新しい一年が始まってしまいました。
今年も心持ちだけは穏やかに。変わらずゲームプレイに邁進していきたい所存です。
本年もよろしくお願い致します。
という訳で年明け一本目のプレイタイトルはこちら。
2020年9月29日から配信されたDL専売タイトル。(PS4/Switch/Xbox)
Spiritfarer
死をテーマにした苦しくも心温まるストーリーは
年末からの疲弊した骨身に染み入りる素敵ゲーでした。
主人公ステラは「スピリットフェアラー」として、迷える魂を船に迎え入れ、あの世へと送り出す。日本人感覚的には三途の川とその船頭の雰囲気。
一面を水で覆われた広大な世界を大きな船体で巡り、様々な出会い、そして別れを繰り返してゆく。
アニメーションで描かれたグラフィックはぬるっと滑らか。
朝の光や星の煌めき、風の揺らめきや波の穏やかさなど。次々を変化する風景はとても美しく、細かく表現されたキャラクターの仕草や表情もめちゃんこ可愛い。
二段ジャンプや対空、ジップラインなど。収得するスキルを駆使して組み合わせながら街を探索し、アイテムを捜し出すのも面白い。
街を巡り、会話をし、出会うのは動物の姿を模した"迷える魂"たち。
性格や特徴を表した動物の形をしている彼等はみんな魅力的で儚くて愛しい。
"迷える魂"の依頼をこなし、それぞれの物語を紐解きながら彼らを癒していく——
"スピリットフェアラー"ステラの最強にして最高の必殺技。
それは熱烈なハグ。
船上での生活を共にする彼等には機嫌パラメーターが存在。
お腹がすいた、自分の家が欲しい、嫌なことを思い出した、など。色んな要因で不機嫌になってしまう彼等に餌付けすると共にギュウウウウっと抱きしめる。皆がご機嫌に過ごしてくれてるという幸せ。
上機嫌になった魂たちは役立つアイテムなどもくれるのでご機嫌取りに終始奔走してました。
多少放置しても問題はないんだけどね…いやもうほんと可愛いくて愛しいのよ…。
資材や設計図を集めることにより、船上に様々な設備を建設ができるように。
畑で野菜を育て、果物をもいで、牛の乳を搾り、羊の毛を刈り、木材を加工し、糸を紡ぎ、インゴットを製鉄し、料理を作り、エトセトラ。
おはようからおやすみまで。
大航海牧場物語。
作業に追われる感覚も心地よく、また設備の配置も自由に設定できるので、効率化を目指してどんどん配置替えしていく過程も面白かった。
航路を決めて移動する間に釣りをするのも最高に楽しい。
「死をテーマにしてある」とだけあってスピリチュアルな雰囲気前面押しかと思いきや。
ゲーム性は比較的普通のアドベンチャーゲームで、雰囲気もプレイ前のイメージよりはかなり明るめ。
けれど共に船上で過ごしていくうちに明かされる彼等の人生であったり、ステラとの関係性であったり、ステラ自身についてであったり…やっぱり愛しくて、切なくて。
各キャラ各シーン毎のBGMもすごく良い…。
推測で色々思いを巡らした後に人物像についてネタバレ確認してみたらまた違った感情芽生えたりしたので、是非プレイ後に。各々調べてみて欲しい。
トロコンまでの所要時間は50時間ほど。
じっくりたっぷり堪能したので、トロフィーとは関係ない収集要素やイベントも凡そ全網羅出来たはず。
またトロフィーについては別記事に記載したのでよろしければ。
年末帰省時のリモートプレイサイバーパンクが流石にラグすぎて軽めのゲームを…という雑な理由でプレイ始めたにも関わらず、自宅に戻った後も夢中で遊んでたよね。
好みドンピシャでした。
お値段3000円程度でこのボリュームクオリティは素晴らしい。
2021年初トロコンありがとうございます。今年も粛々と。