「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」ストーリーPV
神宮寺三郎の若かりし日の活躍を描いた神宮寺三郎探偵シリーズ完全新作
DAEDALUS:The Awakening of Golden Jazz
2018年パッケージデザインしゃれおつオブザイヤー受賞 pic.twitter.com/A0NHlhXN06
— こなりた (@gamuaah) 2018年12月14日
パッケージからゲームシステム、BGM、ストーリー描写に至るまで
まさにお洒落全振りADVゲームでした。
ゲームシステムについては今夏に発売された
探偵 神宮寺三郎 PRISM OF EYES内に収録されていた体験版のまま変更なし。
360度周囲を見渡して、気になる箇所に思考を巡らし推理していく、三次元的な推理アドベンチャーゲーム体験ができると期待していたのですが、
そのシステムが特に活かされることはなく。
少ない散策要素、少ない会話のやりとりだけで進行していくマップ移動ゲーム。
思考を巡らせろ!や、会話を誘導しろ!など、プロローグ(体験版パート)でじいちゃんと散々演習した要素がほとんど活用されていない。
調べられる箇所も極端に少ないし、目の前に現れた登場人物とただ会話して、少ないヒントの中から次の目的地を割り出す行為くらいしか頭を使う必要もない。
なぜならこの神宮寺三郎、
煙草も吸わず酒も飲まず、
探偵ですらないのである!!!
なんてこった!すっかり忘れてたぜ!!!!!
ただただ声が中村悠一のイケメンじゃないか!くそう!お洒落!
安定の非効率プレイな私でも一周6時間かからないくらいかな…?
ただし台詞自動送りどころか文字送りスキップ機能もついていないし、
セーブもオートセーブ自動上書き。まいったねどうも。
見事なまでのお洒落全振り。
オシャレなジャズさはまじでピカイチでした。
すでに抑えきれないネガティ文が溢れ出てしまっているけれど
以下抑えることなく感想投げときます。
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前述したとおり、360度の見渡せる機能がほとんどシナリオに活かされていない。
それどころか不親切に360度機能を活用したイベントシーンは多数存在しプレイヤー置いてけぼり状態に。
具体的には神宮寺の背後から別の登場人物が近づいてくるようなシーン。
「後ろから足音が聞こえた」などのナビゲーションとなるテキストが表示されたならばこちらもカメラを回転させて存在を検知できるのに、そういったものが一切ない。
微ネタバレ込みでいうならばとあるキャラクターが発砲するシーン。
目の前の敵の姿だけを注視して会話テキストを進行していたらば突然目の前の敵が崩れ落ち、イベント終了。暗転後の会話イベントでようやく発砲した人物を知るという展開になってしまったり。
…まぁ物語の流れで分かるといえば分かる展開ではあるのだけれど、そういうシーンくらい神宮寺(プレイヤー)の視点を強制的にでも発砲したキャラクターの方へ向けてほしかった。
そして今作のテーマであるかとすら錯覚させられた思考の木を育てるという新要素。これが全くと言っていいほどストーリーの展開に機能しているとは思えなかったのも残念無念。体験版パートでは極簡単な謎解きではあるもののきちんと機能していたし、ぶっちゃけ0章と一章以降もはや別ゲーじゃん…体験版詐欺ry…
なによりシナリオが不明瞭すぎる。言い切らない美学や多くを語らないかっこよさに酔いしれてる感がスゴイ。生半可な読解力じゃ到底理解しきれない。
展開も少々雑だし、乱暴。神宮寺三郎の行動によって私の思考回路がショート寸前。つまりどういうことだってばよ…?
…まぁここに関しては私は未だ真エンディングに到達できていないから、文句言うのは時期尚早!というのは心得ているつもりではあるので声高に叫ぶのは自重しますけど、エンディング分岐があるにも関わらず上書きオートセーブだけってのはあんまりじゃございません???
エンディングの分岐フラグは1~2章の行動選択が関係してるっぽいから少なくとも2周は必要だし、私は一周目でトロフィー関係無しのノーマルエンディングに到達してしまったので既に3周以上は確定してしまっているもどかしさ。
トロ厨的には解明パートのノーミスクリアも各章用意してあるのに直前セーブがオートセーブのみという心もとなさったらないよね。(一応ミスったら途中でアプリ終了すれば解明パート直前まで巻き戻せるみたいだけど検証はしてない)
ほんと何周やらせるつもりなんだよ。
先述の通りオート送り、スキップ、チャプターセレクトなどの一般的なテキストアドベンチャーゲームについている機能はスタイリッシュに削ぎ落してある為一切実装されてませんからね?お洒落さを原動力に周回するにはハードすぎる。
年の瀬のゲーマーのプレイに割ける時間を軽視しないでいただきたい!!!!!
三郎が探偵として成長していく過程や洋子ちゃんとの馴れ初め秘話的なものを期待していたのに、そういった描写もほとんどなく…むしろこれが公式による前日譚であることに寂しさすら感じてしまう。
神宮寺シリーズの長年のファンだけに正直悔しいよほんと。 PRISM OF EYESで新時代神宮寺シリーズの始動に喜びを感じていたんだけどなぁ…
じいちゃんのかわいさ、若三郎のイケメンさを始め、登場キャラクター達はみな魅力的でとても良かっただけにその薄っぺらさが残念で仕方ない。
重厚なシナリオをよこせとは言わない!ただ引き延ばしでいいからもっと詳細な情報と小ネタをくれ!!!!
登場人物に誰一人感情移入すらできないままに終わってしまった悲しみ。
はいネチネチ長文おわり!
システム面が触れ込み通りに機能していればちゃんと面白いゲームになっていたはずなんだけどね~~~。
神宮寺シリーズの息吹はきちんと感じられただけにほんと勿体ない。
ただほんとに
お洒落さとおジャズBGMと中村悠一は良かった。
途中からモチベーションがCVが中村悠一であること一点になりかける程度には中村悠一は素晴らしいなと感じられたので、やはり中村悠一はすごいしやっぱ中村悠一で中村悠一は中村悠一で良かったなと思った。
ありがとうダイダロス ジ アウェイクニング オブ ゴールデンジャズ。
次回作はもうちょい覚えやすいタイトルでよろしくな!
【PS4】ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ
- 出版社/メーカー: アークシステムワークス
- 発売日: 2018/12/13
- メディア: Video Game
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